無題  イメージ(南インド,ティルヴァンナーマライ  アルナーチャラ山頂にて) 紙にマーカーペン 2015.12.26

満月の晩のアルナーチャラ山頂での瞑想を終えた後、深夜に山頂近くの岩盤に座って描いたドローイングの中の一枚。月明りをたよりにペンを自然に動くがままに走らせたもの。描いた後でこの雲の集まりのようにも見えるイメージは私が2013年冬至の夜のアルナーチャラ山頂で瞑想に入った際に観た、万物の背後にある創造の根本原質(大元の原質)といった言葉で表現できるものとしてのアートマンのイメージにほんの僅かながら通ずるものがあるようにも感じられた。真我とも訳されるサンスクリット語のアートマンは人間の霊魂やハイアーセルフ、観照意識、また霊性の境地などを意味する単語として使われることが多いようだが、古いインドの奥義書ウパニシャッドの中には物理用語に近い意味合いの万物に浸透している宇宙の原初の基本要素のようなものとしてのアートマンもまた語られているのだ...

無題 イメージ(南インド,ティルヴァンナーマライ アルナーチャラ山頂にて)
紙にマーカーペン, 17.6 x 25.9 cm 2015.12.26